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【国連】2015.11.15 発表

世界気象機関、2011-2015年は史上もっとも高温の5年間と報告

 世界気象機関(WMO)は、2015年の世界平均気温が観測史上最も高くなり、工業化以前に比べ1℃上昇という重大な段階に達する見通しだと報告した。その原因は、強力なエルニーニョと人為的な地球温暖化にあるという。
 報告によると、2015年1-10月のデータ分析では同年の世界平均気温が1961-1990年の平均気温14.0℃を約0.73℃上回り、工業化以前(1880-1899年)と比べ約1℃高かった。2011-2015年の5年間も1961-1990年の平均より暫定で約0.57℃高く過去最高となり、世界各地で極端気象現象が多発した。2015年は、インドで5、6月の熱波により最高気温の平均が42℃を超過、アラスカでは高温・乾燥により森林火災が発生し焼失面積が最大となった。一方、チリでは3月に異例の豪雨で洪水・土石流が発生、モロッコでは8月に1時間で月平均の13倍強の降水量を記録した。
 北半球では2015年春の3か月間のCO2濃度が初めて400ppmを超えた。国連気候変動パリ会議を前に、WMOのジャロー事務局長は、「温室効果ガスの排出抑制は可能であり、我々には行動のための知識と手段がある」と指摘した。
【世界気象機関】

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