【国連】2015.11.18 発表
国連気候変動枠組条約(UNFCCC)事務局は、世界各国の気候変動政策の最優良事例をまとめた報告書「Climate Action Now−政策決定者向け要約2015年版」を発表した。各国政府の依頼により、UNFCCC事務局が気候政策の決定者や大臣、非国家組織向けに、世界各国で実証されている6分野(再生可能エネルギー、エネルギー効率、輸送、CO2の回収・利用・貯留、非CO2温室効果ガス、土地利用)での迅速な温室効果ガス排出削減への優良政策事例を分かりやすくまとめたもの。具体的には韓国のスマートグリッド導入例、メキシコのバス高速輸送システム拡充事例、ノルウェーの炭素税導入によるCO2の分離・貯留事例等を挙げている。その一方、気候行動拡大を妨げる障壁として、炭素価格制度の未拡充、気候行動のための制度・法的枠組の欠如、開発国への不十分な資金援助、化石燃料への非効率な補助金、の4つを挙げている。報告書は、有効な気候変動政策は、持続可能な開発目標の達成をも促すこと、約170か国が12月のパリ会議での新合意に向けて提出した行動計画は、それを上回る成果も十分に可能であることを示していること、等を強調している。【国連気候変動枠組条約】
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