【イギリス】2015.11.05 発表
イギリス気象庁(MetOffice)ハドレーセンターと中国気象局は、人為起源の気候変動によって、今後中国北部で高温の春が到来する可能性が高まっているとする共同研究の成果を発表した。中国北部では2014年春季の平均気温が1950年代後半以来3番目に高く、干ばつや熱風が人々の健康や農業に深刻な悪影響を及ぼした。今回の共同研究によると、中国北部でこうした高温の春が到来する確率は、人為起源の温室効果ガス排出がないと想定した場合にくらべ約11倍高まっているという。東アジアでは急速な経済成長と人口増加によって、極端気象の影響が特に深刻になる恐れがある。こうした都市化は1960年代以降、中国北部の温暖化にも識別できるほどの影響を及ぼしてきたという。中国は主に豪雨、洪水、熱帯低気圧、高温や干ばつなどの極端気象のリスクに晒されているという。MetOfficeは、こうした共同研究は気候変動に対して取るべき措置の緊急性や規模に関する情報を意思決定者に提供する点で重要だとしている。【イギリス気象庁】
Copyright (C) 2009 ECO NAVI -EIC NET ECO LIFE-. All rights reserved.