【フランス】2015.10.19 発表
フランス環境・持続可能開発・エネルギー省(MEDDE)は、再生可能エネルギーであるバイオマス発電の推進のため、海外フランス領の島嶼等でバガス(サトウキビ残渣)を燃料として発電する施設への奨励金を改定すると発表した。2015年10月18日に署名された省令により、現行のバガス1トン当たり13ユーロの奨励金が同14.5ユーロに引上げられる。改定は2015年に収穫分から適用され、既存のバガス発電所に支払われる。バガス奨励金の額は、これまで石炭価格とCO2価格、サトウキビの繊維量に連動させていたが、化石燃料価格の変動で現地の電力システムが受ける影響が大きいことから、石炭価格とCO2価格への連動は廃止される。「グリーン成長のためのエネルギー移行法」では、海外フランス領も高い目標が設けられた。MEDDEは、目標達成のためには、あらゆる再生可能エネルギー、特に予測可能で供給も安定しているバガス発電のようなエネルギーの開発を加速する必要があるとしている。また、この改定は海外フランス領のサトウキビ・砂糖・ラム酒・バガス産業を強化するものでもあるという。【フランス環境・持続可能開発・エネルギー省】
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