【国連】2015.09.16 発表
世界気象機関(WMO)は、「国際オゾン層保護デー」の9月16日、2015年で30周年を迎えた「オゾン層の保護のためのウィーン条約」の成果を振り返った。
この国際デーは、1987年に「オゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定書」が採択された日を記念して定めたもので、2015年のテーマは「30 years of healing the ozone together」(共にオゾン層を回復させた30年)である。過去30年間、同条約と議定書の下、世界197カ国は共同でオゾン層破壊物質の段階的廃止に取組み、将来世代にわたるオゾン層の保護だけでなく国際的な気候変動対策にも寄与してきた。その成果として、オゾン層は21世紀半ばまでに回復する見込みとなり、年間最大で200万件の皮膚ガンや、さらに多くの白内障を回避できるという。潘基文国連事務総長は、この条約の成果を称えるとともに、今後の「持続可能な開発のための2030年アジェンダ」の採択やパリでの新たな気候変動枠組み構築に向け、国際協力を促した。
現在の状況については、WMOは南極上空のオゾン減少について、2015年は2014年・2013年と同程度で、2010年・2012年よりは幾分拡大すると予想している。
【世界気象機関】
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