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【国連】2015.05.07 発表

世界気象機関、世界平均大気中CO2濃度が400ppmを超えたことを受け、排出削減への早期行動を要請

 世界気象機関(WMO)は、2015年3月の世界平均大気中CO2濃度が初めて400ppmを超えたとのアメリカ海洋大気庁(NOAA)の発表を受け、温室効果ガス排出削減のため緊急の行動が必要だとする見解を示した。既に2014年4月に、WMOの全球大気監視(GAW)観測網のうち北半球の全観測地点で月平均400ppmを超えていたが、今回、NOAAは南半球の観測地点も含む世界平均が初めて400ppmを超過したことを発表した。WMOの温室効果ガス年報によると、1990年~2013年にかけて、CO2、メタン、亜酸化窒素等の長寿命温室効果ガス濃度の増加によって、温暖化効果を示す放射強制力が34%上昇したという。特にCO2は人為起源の最大の温室効果ガスであり、2002年~2012年にかけた放射強制力の上昇の85%を占めている。ミシェル・ジャローWMO事務局長は、「NOAAの発表は、温室効果ガス濃度が上昇し続けていると改めて警告するものであり、地球を将来世代に残そうと思うなら早急に行動する必要がある」としている。【世界気象機関】

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