【国連】2015.04.21 発表
国連環境計画(UNEP)は、フィンランド環境省等と協力して、「持続可能な建物・建設」プログラムを開始したと発表した。建物は、耐用年数が他の製品より長いうえ、エネルギーや水の消費量も多く、温室効果ガス排出量も世界のエネルギー関連排出量の30%を占めるなど環境への影響が大きい。同プログラムは、リオ+20で採択された「持続可能な消費と生産に関する10年枠組み」のもとでこれまでに承認された6つの計画の1つで、資源およびエネルギー効率の促進によって建物の社会・環境・経済面での性能の向上と建物および建築部門における持続可能な消費と生産パターンへの移行を目指す。
同プログラムでは作業分野として、1)持続可能な建物および建設政策に必要な条件の構築・推進・実現、2)持続可能な建物の支援・奨励、3)建物のサプライチェーンの持続可能性の強化、4)建物および建築部門の気候への影響の軽減および気候変動に対する回復力の強化、5)知識の共有・支援活動・意識改革の強化、の5項目に重点を置き、建築計画から管理や運用、廃棄やリサイクルに至るまでのライフサイクル全体に取り組むライフサイクルアプローチを適用する。【国連環境計画】
Copyright (C) 2009 ECO NAVI -EIC NET ECO LIFE-. All rights reserved.