【国連】2015.03.03 発表
国連は、3日3日の世界野生生物デーを祝賀する特別会議を開催し、野生生物の不正取引を撲滅するため、国際的な取り組みを強化することを呼びかけた。野生生物の不正取引は、麻薬や武器の取引や人身売買と並ぶ大規模な国際的組織犯罪となっており、自然への影響に加え、開発途上国から数十億ドルもの歳入を奪うことにも繋がっているという。例えば、アフリカゾウは42万~65万頭の全個体数のうち年間2万~2万5000頭が密猟されており、象牙のアジアでの末端価格は1億6500万~1億8800万ドルに相当すると見積もられている。他にも、サイ、類人猿、アオコンゴウインコ、センザンコウ等の動物や、シタン等の材木の不正取引が増加しており、絶滅や開発途上国への経済的影響が懸念されている。こうした中、国連開発計画(UNDP)や国連薬物犯罪事務所(UNODC)は、野生生物の不正取引を防ぐための新たな取り組みを起ち上げており、この特別会議の他にも動物園や空港を含む世界各地で世界野生生物デーの記念イベントが開かれた。【国連環境計画】
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