【EU】2015.02.17 発表
欧州環境庁(EEA)は、報告書「欧州における再生可能エネルギー‐近年の普及と波及効果の推計」の中で、2005年からの再生可能エネルギー導入がなければ、2012年の温室効果ガス排出量は実際より7%多くなっていたとする新データを公表した。風力、太陽光、バイオマスなど再生可能エネルギーの利用技術は2013年も引き続き向上し、欧州での温室効果ガス排出量削減の重要な原動力になっている。報告書は、欧州のガス埋蔵量が減少する中、同技術はエネルギー安全保障の向上にも役立っていると指摘した。2013年の再生可能エネルギー最終消費量の割合はEU全加盟国で増加し、EUレベルでは「再生可能エネルギー指令」による導入目標12%を超える約15%に増加した。2030年までに27%まで拡大することを目指すという。
再生可能エネルギーの増加には、冷暖房部門が最も貢献した。一方、輸送部門では、加盟国の約半数とEUレベルの双方で減少した。欧州委員会の「エネルギーロードマップ2050」では、欧州の意欲的な脱炭素化目標の達成には、今世紀半ばまでに再生可能エネルギーを最終エネルギー消費量の55~75%へ増加することが求められるとしている。【欧州環境庁】
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