【EU】2015.02.05 発表
欧州委員会が採択した野生動物の取引の管理措置が2015年2月5日、発効した。措置の一つは、ハンティングトロフィー(猟の印として動物の一部を剥製等にした飾り)の輸入に関するもので、トロフィーが合法的で持続可能であることを保証する輸入認可が必要になった。EUの持続可能性基準を満たせなければ、輸入は禁止される。対象となる動物種はアフリカライオン、ホッキョクグマ、アフリカゾウ、ミナミシロサイ、カバ、アルガリ(羊)。トロフィーハンティングは広く行われており、持続可能な方法で管理されれば生物多様性を守りつつ、種の保全と農村の収入を確保する手段になるという。しかし近年、不正な取引を行う組織的犯罪が増加しており、懸念が高まっている。
今回の規則では、ワシントン条約(CITES)で保護対象となっている生物種の一部を含む楽器を使う音楽家の移動に関する措置も導入された。現在、そうした楽器を持って移動するには、国境を越える都度CITES許可が必要となっている。新たな措置では、特定の証明書をとれば、国境を越える移動が複数回可能になるという。【欧州委員会】
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