【国連】2015.02.02 発表
世界気象機関(WMO)は、地球温暖化傾向が2014年も続き、2014年は記録上もっとも気温の高い年になったと発表した。地球の地表および海面の平均大気温は長期平均(基準期間1961-1990年)の14℃から0.57℃高かった(2010年時点では0.55℃、2005年では0.54℃高かった)。
化石燃料等の人為起源の温室効果ガスにより大気に取り込まれた余分なエネルギーの約93%は、最終的には海洋に達するため、海洋の熱容量が気候システムを理解する鍵になる。地球の海面温度は、2014年に記録的水準に達した。また、エルニーニョ現象が発達していないにもかかわらず気温が高かったことも注意を要するという。東部熱帯太平洋の平均海面温度が平均より高くなるエルニーニョ現象が起こると、通常は全体的に温度を上げる作用がある。21世紀に入る前の最も高温の年であった1998年には、強いエルニーニョが発生していた。
ジャローWMO事務局長は、「災害に対する対応力を強め、急速に変化し過酷化する気候に各国・地域が適応できるようにするため、強固な気象・気候サービスが今ほど必要なときはない」としている。【世界気象機関】
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