【イギリス】2015.01.20 発表
イギリスエネルギー・気候変動省(DECC)は、熱供給ネットワーク技術開発プロジェクトのコンペティションの結果、17件を選定した。この17プロジェクトには、実行可能性試験を実施するための合計100万ポンドが与えられ、さらにそのうち10件が選抜されて、計画の本格実施に向け合計600万ポンドが提供される。
熱ネットワークは、集中熱源から断熱パイプシステムを通じて地域の建物や住宅に熱を供給する仕組みである。地域での熱供給は、個別に行うよりエネルギー効率が高く、炭素排出削減、消費者の光熱費節約に有効だという。コンペティションは、熱ネットワークの技術革新を促し、2030年までに熱ネットワークにより熱需要の14%を供給するという目標の達成をめざし実施された。
コンペティションに加え、政府は地方自治体の地域熱ネットワーク開発も助成しており、2014年に熱ネットワーク供給ユニット助成制度を通じ700万ポンドを拠出した。これにより、イギリスには現在約200の熱ネットワークが稼働し、21万世帯、商業・公共建物1700棟に再生可能エネルギーによる熱を供給しているという。【イギリスエネルギー・気候変動省】
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