【研究機関】2015.01.14 発表
森林・林業に関する世界的な研究機関、国際林業研究センター(CIFOR)は、2014年5月から多数のパートナー機関の協力を得て実施していた「林業とランドスケープのためのトップ20クエスチョン(T20Q)」調査プロジェクトの結果を発表した。これは、林業とランドスケープの分野でもっとも重要な政策・研究課題(クエスチョン)を抽出するもので、今後それぞれを体系的に評価していくための始めのステップとなる。プロジェクトでは、世界中から広く参加者を集め、調査も複数言語に翻訳して行った。第一段階では、104か国502人の参加者から2859件のクエスチョンが集まった。これをテーマ別に分類したのち、第二段階に参加した818人が重要性により順位づけした。
その結果もっとも重要な課題とされたのは「劣化した生態系の再生」で、持続可能性、気候変動、生物多様性、水、土地収奪も目立ったという。
トップ20のリストはCIFORのウェブサイトに掲載されている。第1位は、「生物多様性保全、生態系の機能、生態系の回復力、農村地域の生計の持続可能性という目標を達成するために、劣化した生態系をどう再生させるか」、第2位は「人口が増え農地が少ない中で熱帯森林の持続可能な管理にどう取り組むか」である。【国際林業研究センター】
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