【アメリカ】2015.01.14 発表
アメリカ環境保護庁(EPA)は、気候変動に取り組むオバマ政権の方針により、石油・天然ガス産業が排出するメタンと揮発性有機化合物(VOC)の削減対策の計画概要を公表した。発表によると、EPAの対策計画の柱は、規制的措置と自主的行動を組み合わせた、石油・ガス産業の新規排出源からのメタン排出削減、連邦オゾン健康基準の未達成地域での既存発生源からのVOC削減、産業や州が実施中の排出削減活動の活用など。
メタンはCO2の25倍とされる高い温室効果を持つガスである。2012年のアメリカのメタン排出量の約30%は石油・天然ガスの生産や輸送に起因している。同産業のメタン排出量は1990年以降減少傾向にあったものの、対策を打たなければ今後10年で約25%増加すると予測されている。またVOCは地表オゾンの原因物質で国民の健康に深刻な影響を及ぼしている。【アメリカ環境保護庁】
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