【研究機関】2014.12.08 発表
国連気候変動枠組条約第20回締約国会議(COP20)が開催されているペルーのリマで、世界資源研究所(WRI)、イクレイ−持続可能性をめざす自治体協議会、C40(大都市気候先導グループ)が、都市の温室効果ガス排出量の算定と報告のための初の世界基準、「コミュニティレベルの温室効果ガス排出量のグローバルプロトコル(GPC)」を公表した。
温室効果ガス(GHG)排出を削減し気候変動を抑制しようとする取組において都市が果たす役割は大きい。しかし、そのGHG排出量の算定方法はこれまで都市によってまちまちで、データの質への疑問が生じる、集計が困難といった問題が生じていた。今回発表されたGPCは、国の温室効果ガス・インベントリのIPCCガイドライン(2006年)と同じ算定基準によって総合的GHG排出インベントリを算定・報告することを求めており、都市レベルでの一貫性と透明性のある枠組みを示すという。GPCはまた、世界の市長らによる排出削減と気候変動に備える取組「Compact of Mayors」(市長誓約)において、野心レベルを上げ、都市のGHGインベントリ報告の質を高める活動にも採用されている。【世界資源研究所】
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