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[海外エコニュース一覧]

【アメリカ】2014.10.20 発表

アメリカ環境保護庁、飲料水中のストロンチウムの規制について仮決定

アメリカ環境保護庁(EPA)は、飲料水中のストロンチウムの規制について仮決定を行った。ストロンチウムは自然界に存在する物質で、公共水道の99%で検出されるが、特に懸念される濃度はそのうち7%でみられるという。
安全飲料水法(SDWA)により、EPAは5年ごとに汚染物質の候補リストを作成し、そのうち少なくとも5つの物質の規制について決定することになっている。今回EPAは、入手可能な情報に基づき、ストロンチウムが健康に悪影響を及ぼすと仮決定した。ストロンチウムは骨のカルシウムにとって代わり、骨の発達に影響する。骨の発達段階にある乳幼児から小児、青年については特に懸念されるが、カルシウムの摂取量が少ない人の骨の強さに影響する可能性もあるという。
その他の4つの汚染物質(ジメトエート、1,3ジニトロベンゼン、テルブホス、テルブホススルホン)は、公共水道では検出されないか、されても低濃度であるため、今回は規制対象にならないという。今後60日のコメント期間を経て、EPAはストロンチウムを規制するかどうかの最終決定を行う。規制することが決まれば、EPAは規則案の策定プロセスを開始し、最終的な規制決定の公表を2015年内に行いたいとしている。【アメリカ環境保護庁】

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