【カナダ】2014.10.10 発表
カナダ環境省は、ハドソン湾南部に生息するホッキョクグマの地域個体群について、州及び準州政府、ハンター、イヌイット及びクリー族組織ら国内関係者と会合を持ち、ホッキョクグマの効果的な管理と保護に関する新たな合意に達したと発表した。会合では、伝統的な生活様式を守るために必要な、先住民による狩猟の持つ重要な役割について議論が行われ、管理・保護に関する政策決定において科学と先住民の伝統的知識との双方を生かす重要性に同意した。具体的には、本合意は本年(2014年)11月から2016年11月まで有効であり、各組織が権限を持つ地域の狩猟シーズンに応じて適用される。期間終了時には関係機関とレビューが行われる。
カナダにはイヌイット族との土地請求権協定に基づく管理システムがあり、このシステムでは北極圏でクマと共に暮らす人々を含め、あらゆる関係者の支援を確保できるよう、科学と先住民の伝統的知識の双方を考慮している。ホッキョクグマのモニタリングには、カナダの政府などが過去5年間で900万ドル超の投資を行っているという。【カナダ環境省】
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