【ドイツ】2014.08.26 発表
ドイツ連邦環境庁は、電気自転車に関する全ての重要な情報をまとめた報告書を公表した。これによると、電気自転車の利点として、静寂性、CO2や粒子状物質、窒素酸化物の排出量の低さ(対乗用車)などが挙げられている。ドイツ国内の電力系統における再生可能エネルギーの割合増加に伴い、CO2排出量はさらに低くなるという。自転車での平均移動距離は5kmであるが電気自転車の場合は10kmに拡大され、電気自転車での走行に伴うエネルギー消費量は、常温0.7リットルの水を沸騰させるのに必要なエネルギーに相当するとしている。電気自転車の製造と廃棄処理に関しては、利用が多いリチウムイオン電池では温室効果ガスが排出するが、自動車と比較すると電気自転車で100km走行することにより、電池に関するCO2排出量は相殺される。これらの多様な利点から、連邦環境庁は、自治体に対し、自転車道を電気自転車が出す高速走行にマッチした形に形成していくことを提言。また、住宅や店舗、仕事場に安全な駐輪スペースを設けることにより、より多くの市民が電気自転車を利用することを示唆している。【ドイツ連邦環境庁】
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