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【国連】2014.08.12 発表

国連環境計画、「世界ゾウの日」に、象牙目的の密猟で絶滅の危機にあるゾウの保護について意識喚起

 国連環境計画(UNEP)は「世界ゾウの日」(8月12日)に、アジアの急速な経済成長に伴う象牙の需要増加で絶滅の危機にあるゾウについて、意識喚起を図った。UNEP等の調査で、アジア向け象牙の大量押収(800kg以上)が2009年以降2倍以上に増え、2011年は過去最高だったことが判明した。現在のゾウの個体数42~65万頭に対し、年間2万~2万5000頭が殺されている。密猟されたアフリカの象牙は、アジアの末端価格で1億6500万~1億8800万ドルに値するという。
 「世界ゾウの日」のウェブサイトでは、一般の人々に次の方法でゾウの保護に協力するよう呼びかけている。
 ・生態系で重要な役割を果たす「キーストーン種」であるゾウとその他動植物との関係を学ぶ。
 ・野生ゾウの生息地保護に取組む組織を調べ、支援する。
 ・象牙など違法動物製品を買わない。
 ・密猟や象牙など違法取引の阻止に取組む組織を支援する。
 世界的に、UNEPをはじめ多くの組織が共同でゾウの保護に取組んでいる。「野生生物犯罪と闘う国際コンソーシアム」(ICCWC)では、国や機関との連携を強化し、警備・通関・犯罪訴追・裁判の面で各国を支援する効果的な仕組みを整備している。【国連環境計画】

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