【EU】2014.07.08 発表
欧州委員会は、NER300プログラムの第2期選定を行い、気候変動に対する革新的実証プロジェクト19件に対し、10億ユーロの助成金を拠出することを公表した。助成金は、EU排出量取引における排出枠売却による収益によって拠出されるもの。選択されたプロジェクトには、バイオエネルギー、集光型太陽熱発電、太陽光発電、地熱、風力発電、海洋エネルギー、再生可能エネルギーの分散型管理といった再生可能エネルギー技術の実証に加え、今回初めて二酸化炭素貯留技術の実証が選ばれた。これは、EUにおける最初の大規模な二酸化炭素貯留技術プロジェクトとなるもので、イギリス国内で酸素燃焼(Oxyfuel)技術を用いたプロジェクトが行われる。これらのプロジェクトの実現により、ヨーロッパにおける再生可能エネルギーの年間生産量は、キプロスとマルタ両国の年間電力消費に相当する約8TWh分上昇、また二酸化炭素貯留プロジェクトにより年間180万トンのCO2が貯留されるという。第1期に選定されたプロジェクト20件と合わせ、数千人分の雇用が創出されるとしている。【欧州委員会気候行動局】
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