【国連】2014.07.03 発表
世界気象機関(WMO)の執行理事会が2014年6月18~27日に開かれ、人々の安全や経済効率、環境の持続可能性の確保に極めて重要な気象・水・気候サービスの拡充強化に合意した。
2014年後半は、エルニーニョ南方振動による極端気象現象が世界各地で予想され、早期警報の必要性が高まっている。また同年5月に北半球の平均CO2濃度が400ppmを超え、早急な温暖化対策も欠かせない。執行理事会ではこうした事態を踏まえ、WMOの重要な取組について議論した。その主な内容は下記の通り。
1)地上・大気・海洋の観測システムの維持向上に向けた連携拡大、WMO統合全球観測システム(WIGOS)の運用開始に向けた作業推進。
2)WMO主導の「気候サービスのための世界的枠組み」(GFCS)の推進。
3)航空輸送の増加に伴う航空気象サービスの向上と国際民間航空機関(ICAO)との連携。
4)甚大な被害をもたらす自然災害(洪水や高潮等)に備える気象予報・早期警報の実施推進。
5)近代的なインフラ整備と人材育成のための各国気象水文機関(NMHS)への投資拡大。
6)都市の急速な人口増加等による影響の対策研究。
【世界気象機関(WMO)】
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