【アメリカ】2014.06.27 発表
アメリカ環境保護庁(EPA)は、国内の冷蔵庫やエアコン等に使用される冷媒について、オゾン層を破壊せず温室効果も低い新たな代替物質の承認を提案した。
EPAは、大気浄化法の下、「重要新規代替物質政策(SNAP)」プログラムにおいて、オゾン層を破壊しない代替物質や技術の評価を行っている。オバマ大統領の気候行動計画では、温暖化を抑制する新たな化学物質の特定・承認が求められ、今回初めて冷媒について検討を行った。企業や環境団体等からの情報を踏まえ、オゾン破壊物質やGWP(地球温暖化係数)の高いハイドロフルオロカーボン類(HFC)に代わる新たな物質として、GWPの低い物質数種を提案。具体的には、特定用途(業務・家庭用の独立型冷凍・冷蔵庫、超低温冷蔵、機械式でない熱伝導、自動販売機、室内エアコン)での使用を条件とした炭化水素冷媒数種、および現在室内エアコンに使用されている冷媒に比べGWPがわずか3分の1であるHFC 1種(HFC-32)を代替物質リストに追加することを提案した。
EPAは、この提案について連邦官報発表後60日間、意見を募集する。【アメリカ環境保護庁】
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