デンマーク環境省は、国内の大気質の向上に向け、大気汚染削減の政策パッケージを開始すると発表した。デンマークでは、毎年、大気汚染が原因で3400名が早期に死亡し、大気汚染による疾病のために300万日以上の労働力が失われているという。交通機関やストーブ、船などから発生した有害な粒子やガスが、肺がんや糖尿病、循環器疾病をひき起こし、特に子供たちや高齢者に悪影響を与えている。
　今回、政府は、一つの事業としては過去最大の1億4900万デンマーククローネを予算化し、今後3年間で政策パッケージを実施していくこと決定した。具体的な内容は、コペンハーゲンにおけるバスの排ガスの浄化技術の導入、木材を燃焼させるストーブによる汚染削減、船による汚染の規制強化、浄化技術や都市間連携の開発など。まず、2014年秋にコペンハーゲンのバスの汚染削減策を開始し、その他のイニシアティブについては秋中には内容をまとめ、2016年までに順次実施していくとしている。【デンマーク環境省】