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[海外エコニュース一覧]

【イギリス】2014.05.23 発表

イギリス、石油・ガスと地熱エネルギー開発の地下使用権手続きの簡素化を提案

 イギリス政府は、シェールガスなど非在来型燃料を含む石油・ガスおよび地熱エネルギー開発の掘削のための地下使用権に関し、現行の手続きを簡素化する新たな規則を提案し、意見を公募する。提案の内容は、
・地下300メートルより深い石油・ガスおよび深部地熱エネルギーの掘削に地下使用権を付与
・水平方向に200メートルを超す水平坑井1基あたり2万ポンドを企業が自主的に地元地域に支払
・地域住民への明確な連絡システムの設置、である。
掘削による地震、環境影響などについては別途規制があり、開発者は必要な許認可を受けなければならない。また開発着手前に地域住民が関与できる機会も多く用意されているという。
 エネルギー・気候変動省によると、現行の手続きでは、地中深く行われる掘削作業でも、開発企業は地上の土地所有者ごとに使用権の交渉を行わなければならず、所有者の特定と交渉に多大な時間と費用が必要となっている。水道管やケーブル敷設など、既に多くの産業が住宅の地下を利用しているが、これらに比べると今回の提案にあるシェールガスや地熱開発ははるかに深部に位置するという。たとえば、ロンドンの地下鉄の最深の駅は地下32メートルだが、今回の提案は300メートルより深い地中の掘削に適用され、水圧破砕が行われるのは、さらに深い地下1.5キロメートル以上だという。【イギリス エネルギー・気候変動省】

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