【その他】2013.10.02 発表
国際エネルギー機関(IEA)は2013年10月2日、「世界エネルギー展望」の特別レポート「東南アジアエネルギー展望」を発表した。IEAはこの中で、中国・インドと並びASEAN諸国でのエネルギー需要の急増が世界のエネルギー需給構造を大きく変化させているとして、東南アジア諸国にエネルギー効率を改善するよう強く促した。同レポートの予測では、2035年までに、東南アジア地域のエネルギー需要は80%超増加する。原油の輸入も日量500万バレル超にまで増え、東南アジアは原油輸入量で中国、インド、EUに次ぐ世界第4位となるという。一方、余剰天然ガス・石炭の輸出量は、アジア市場内での需要増加等で減少するとしている。
発電部門では、資源量が比較的豊富な石炭燃料による発電が伸びるとIEAは予測し、石炭火力発電所の効率化が急務としている。また、エネルギー安全保障等の強化のため、エネルギー供給インフラに約1.7兆ドルの資金動員が必要としている。しかしエネルギー効率化によって可処分所得が増え、同地域のGDPは約2%上昇するなど経済的利益も見込めるという。【国際エネルギー機関】
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