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【その他】2013.04.02 発表

世界資源研究所、シェールガス増加による生産過程でのメタン漏出の影響を考察

 世界資源研究所(WRI)は、天然ガスの生産過程におけるメタン漏出の影響に関する考察を公表した。アメリカではシェールガスの採取技術の進歩によって天然ガスの生産が大幅に増加しているが、野生生物の生息地の破壊、水質及び大気質への影響などさまざまな環境リスクを引き起こしている。中でも、最も懸念されているのは、ガスの試作から流通までの各段階で大量に漏出するメタンによる気候への影響である。メタンは、CO2の25倍の温室効果があるとされ(100年の期間でみた場合)、短期的な気温上昇に寄与している。アメリカ環境保護庁の推定によると、2011年の天然ガスのシステムから漏出するメタンは600万トン以上。その温室効果は、100年で見れば国内の鉄鋼、セメント、アルミニウム産業の全製造施設から排出される温室効果ガスより多いことになる。天然ガスの現在の生産量や今後の増加を考えると、あらゆる手段を講じて漏出を防ぐことが必要である。WRIは、短期的に気候変動の進行を遅らせるためにも、漏出したメタンの除去が最も緊急性の高い優先事項だとし、近く発表される報告書で、メタン漏出の規模や漏出を抑制するための政策や技術に関して詳しく説明するとしている。【世界資源研究所(WRI)】

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