【アメリカ】2013.03.29 発表
アメリカ環境保護庁(EPA)は、今後新設される発電所に適用される、水銀等の汚染物質排出基準を改定した。この基準は、発電所から排出される、水銀、砒素、ニッケル、セレン等の汚染物質の上限を定めるもので、早死、心臓病等、子どもの喘息や気管支炎などの健康被害から国民を守るための初の国家基準である。前回の基準設定後に明らかになった新たな情報や分析に基づき改定された。改定は、排出基準が達成可能であり、排出される汚染物質量が継続的に測定されることを確保するものといい、産業、環境団体を含め幅広い利害関係者からの意見を考慮して改定された。
またこれと同時にEPAは、石油・天然ガス生産に用いられる貯蔵タンクへの2012年性能基準の改定案も発表した。この変更は、当初想定より大容量の貯蔵タンクの使用が広がるという最近の情報を反映したもので、所有者や事業者が揮発性有機物質(VOC)排出抑制設備を設置するまでの時間的余裕を設け、削減義務を遵守できるようにするものだという。【アメリカ環境保護庁】
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