アラブ首長国連邦（UAE）で開催されているアブダビ・サステナビリティ週間（ADSW）において、イギリスのエネルギー・気候変動省（DECC）とUAEのマスダール社が円卓会議を開催し、気候変動の緩和と世界のエネルギーミックスの多様化を目指し、再生可能エネルギーや低炭素技術への民間投資を促進するための方策を話し合った。出席者らは、低炭素産業を、気候変動の緩和だけでなく経済成長の機会としてとらえ、特に政府系ファンドや開発銀行等の活用を重視した。また、今回示された価格戦略や資金の証券化などさまざまな提案をさらに検討するための作業部会を設立することで合意した。
　DECC大臣とマスダール社CEOは、「急速に発展する低炭素市場は魅力的な投資先として関心が高まっており、協力と投資の拡大が、エネルギーミックスの多様化と気候変動への取組みに重要だ」とし、今後も連携してこの問題に取り組んでいくと述べた。
　ADSWには、持続可能な発展と再生可能エネルギー推進普及のため、150か国の政府、財界、学界から3万人以上が参加し、事業や技術、金融の諸課題に取り組んだ。【イギリスエネルギー・気候変動省（DECC）】