【アメリカ】2012.07.13 発表
オバマ政権は、エバーグレーズ国立公園の湿地再生状況と今後の計画を報告するとともに、同公園北部にある農地内の湿地再生に向け、8000万ドルの追加支援を発表した。これは自主的に湿地を保全する農業者と牧場主に対し、アメリカ農務省(USDA)が湿地保全プログラム(WRP)の一環として支援するもので、これにより水質と野生生物の生息地の保全に必要な2万3000エーカー(約93平方キロ)の湿地が新たに再生されることになる。
オバマ政権は既に行われていたエバーグレーズの湿地再生を国家優先課題として主導し、2009年以降、各種プロジェクトに総額15億ドル以上を投入。フロリダ州や地元首長との連携の下、3000エーカー(約12平方キロ)を超えるキシミー川の氾濫原を再生し、地主と協力して40万エーカー(1619平方キロ)を超える農地の水質と生息地の改善を図る等、各種取組を実施している。その経済効果も大きく、フロリダ州では6600人分の雇用を創出したという。オバマ大統領は湿地再生のさらなる進展と連携の継続に向け、2013年度は2億4600万ドルの予算を請求している。【アメリカ環境保護庁】
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