【フランス】2010.12.09 発表
フランスのフツナ2010調査チームは、2010年8月3日から9月23日まで、南太平洋にある仏領ワリス・フツナ諸島の外洋で調査を実施し、活動海嶺と活火山「クロラシ」を発見した。これにはフランスの排他的経済水域内では初めての、深海の高温熱水域が含まれている。
調査を実施したのはユニークなパートナーシップによるチームで、エコロジー・持続可能開発・運輸・住宅省と仏領ワリス・フツナのほか、国立海洋研究所(IFREMER)やフランス地質調査所(BRGM)などの公的機関、Arevaなど深海採掘プロジェクトに関心のある企業で構成される。調査成功の鍵となったのは、調査戦略とフランスの技術であり、潜水調査艇「ノティール号」と自動航行海底探査機AsterX装備したIFREMERのアタランテ号により、海底についての知見がほとんど得られていない海域についての調査を実施。従来であれば数年かかるほどの調査を2カ月に満たない期間で達成し、大量のデータを収集した。今回マッピングした面積は3万5000平方キロであり、広大な火山域を含むため、熱水噴火口のある可能性がきわめて高く、特有の生物群集が認められることもほぼ確実だという。【フランス、エコロジー・持続可能開発・運輸・住宅省】
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