【EU】2010.10.12 発表
EU域内における温室効果ガス排出量が2008年~2009年は大幅に減少し、京都議定書の目標である8%削減を上回るペースで削減が達成されていることが、欧州環境庁(EEA)の報告書で明らかになった。この報告書は、京都議定書と2020年削減目標の達成に向け、2008~2009年におけるEU域内の進捗状況を検証したもの。EU15カ国については、オーストリア、デンマーク、イタリアでさらなる削減努力が必要なものの、全体として順調に削減が進んでいることが明らかになった。EU27カ国でみた場合も、一部を除くほとんどの国々で順調に削減が進んでいる。2009年の排出量の減少には経済危機の影響があるとされ、経済回復によって削減ペースが鈍る可能性もあるが、この減少傾向は今後も継続すると予測している。しかしながら、2020年までに20%削減という目標を達成するには、運輸や住宅暖房といったEU域内排出量取引制度(EU ETS)の対象外にある経済セクターに対しても早急に政策を実施する必要があると指摘している。【欧州環境庁(EEA)】
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