カナダ政府は、オンタリオ州マスコーカ地方にあるチーフ島（Chief Island）の土地9.25ヘクタールの保全地役権が寄贈され、これが「エコロジカル・ギフト」プログラムの800番目のギフトとなったと発表した。同地方の環境保護団体マスコーカ・ヘリテッジトラスト（The Muskoka Heritage Trust）が、この寄贈を受けた。「エコロジカル・ギフト」プログラムは、土地所有者が野生生物とその生息地保全のため、生態学的に脆弱な土地を寄贈し、代わりに所得税上の優遇措置を受ける制度で、カナダの自然地域保全計画や生息地管理プログラムなど、他のイニシアティブを補完している。同プログラムの下、寄贈の形は、湿地、海岸、森林から草原、岩壁に至るまで幅広いが、その中には絶滅危惧種の生息地や希少な生息地など国や州にとって重要な土地が多く含まれ、これまでに野生生物とその生息地のために保全された土地は13万6439ヘクタールを上回るという。【カナダ環境省】