【イギリス】2010.04.01 発表
イギリス政府は、家庭と企業向けに、二酸化炭素排出量の削減にインセンティブを与える2つの対策を打ち出した。
一つは、スーパーマーケットやホテル、病院、地方自治体など、公共セクターや民間セクターの団体のエネルギー効率化を促進する炭素削減コミットメント・エネルギー効率化制度(CRC EES)。大規模な団体を対象に、2020年までに、費用対効果の高い省エネ対策の導入を促す。排出量取引を導入し、排出枠の販売で得られた収入は、エネルギー効率を高めた企業に還元される。制度は、4月1日からスタートしたが、各団体は9月まで登録が可能。この制度により、2020年までに、二酸化炭素排出量を少なくとも年間440万トン削減することができる見込みだ。
もう一つは、ソーラー発電など、CO2排出量の少ない発電設備を導入した個人、企業、団体などを対象とした固定価格買い取り制度(FIT)。発電量に応じて支払われ、利用しなかった電力は、1kWh当たり、3ペンスを上乗せして買い取られる。典型的な2.5kW規模のソーラー発電設備の場合、年間140ポンドを節約でき、さらに900ポンドの収入を得ることができるという。【イギリス環境・食糧・農村地域省】
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