【イギリス】2010.03.11 発表
「分解性」と表示されたプラスチックの中には、消費者が考えるほどは環境にやさしくないものが混じっていることが、イギリス・ラフバラー大学の実施した調査によって明らかになった。
酸素分解性のプラスチックは、レジ袋や包装に使用され、分解性、生分解性、あるいは環境にやさしいと宣伝されていることが多い。しかし、今回の調査によると、分解を早めるために添加剤を加えることが、環境影響の改善にはつながらないことが明らかになった。プラスチックが小さな破片に分解される際、自然環境に及ぼす影響が不確実だという。また、こうしたプラスチックは、添加剤が入っているために通常のリサイクルには適さず、コンポストにするのにも、分解時間がかかりすぎて適さないという懸念がある。
イギリスのノリス政務次官は、この調査を受けて、メーカーや小売業者が、これらの素材を通常のプラスチックより環境にやさしいと表示することを控えるよう望んでいると述べた。【イギリス環境・食糧・農村地域省】
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