【アメリカ】2009.12.14 発表
アメリカの五大湖に、外来種であるアジアのコイが侵入するのを防ぐため、連邦政府が1300万ドルを支出することを、アメリカ環境保護庁(EPA)のジャクソン長官が発表した。ジャクソン長官は、五大湖省庁間作業部会の座長も務めている。
オバマ大統領は、国内最大の淡水生態系の再生のために、2009年2月に五大湖修復イニシアティブとして前代未聞の4億7500万ドルを支出することを提案。10月に法案に署名している。コイ対策の費用も、このイニシアティブから拠出される見込み。
コイは既にミシガン湖に近づきつつあり、侵入を阻止するために、水路を閉鎖するとともに、シカゴ衛生・船舶用運河と隣接する水域の間にある低地を補強する工事が行われる。
関係省庁は、降水量が多い時期に、コイが隣接する水域から運河に流れ込んでくることを警戒している。こうした地点での侵入のリスクを減らす工事は陸軍工兵隊が実施する予定で、今回の資金はその支援に充てられる。
関係省庁では、コイが五大湖に入らないようにするために、他の方法についても検討を進めている。【EPA】
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