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[海外エコニュース一覧]

【EU】2009.09.09 発表

ワシントン条約の対象に大西洋クロマグロを追加?

 モナコが大西洋クロマグロの資源量を懸念し、ワシントン条約(CITES)の附属書I(商業目的の国際取引を原則禁止)に登録するよう提案していることについて、欧州委員会はこれを共同提案とすることに暫定的に合意した。
 大西洋のクロマグロは移動性が高く、北大西洋や隣接した海域、特に地中海に生息し、産卵場所(地中海、メキシコ湾)で漁獲されることが多い。クロマグロ漁が活発になったのは1990年代半ばで、1996年にピークを迎え、5万トンが水揚げされた。大西洋で漁獲されたクロマグロのうち、80%は日本向けに輸出されている(2007年は3万トン)。報告の無い、または規制を遵守していない、違法な漁獲がかなりあると推定されており、その結果、クロマグロは過去数十年で急激に減少し、現時点でのストック量はとても少ない。
 加盟国はこの提案について、9月21日に協議を行う。合意された場合、2010年3月のワシントン条約の会議での採決により、大西洋のクロマグロの国際取引が禁止されることになる。
 モナコ案との共同提案が条件付きなのは、2008年から始まったばかりの科学的な助言を根拠としているため。2010年のワシントン条約会議の前に、最新の科学的知見や、2009年11月の大西洋マグロ類保存委員会(ICCAT)の年次会合の決定を考慮に入れ、EUの立場を見直す予定だという。【欧州委員会環境総局】

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