【ドイツ】2009.06.17 発表
ドイツ連邦環境省は、6月17日、手引書「食品製造の際のダイオキシン類・PCB類の混入回避のために−家禽、牛、羊、豚飼育業者のための手引書」を発行した。
ドイツの羊のレバーに、他の一部のEU諸国と同様、EU上限値を上回るダイオキシン類・PCB類が混入していたことが州政府の研究で判明したことを受けて、この手引きが作成された。羊のレバーの有害物質が増加した原因は、今のところ明らかになっていない。
連邦環境省は、原因究明プログラムをコーディネートしており、6月17日には、ボンにおいて、食品や飼料の安全性、土壌・水源保護、汚染廃棄物の専門家を集めた、連邦と州の対話が開催される。
同省は、4月に、欧州食品安全機関に食品としての羊のレバーの安全性とその栄養価値に関する鑑定書を作成するよう依頼しているが、鑑定書は、まだ提出されていない。ドイツ連邦リスク評価研究所は、平行して審査の依頼を受け、4月7日に提出した健康に関する見解で、羊のレバーについて、当分、食用にすることを控えるよう警告を出している。
現状を分析するために、羊のレバーのモニタリングの実施が求めらており、同時に、有害物質排出源を把握するために、養羊業者の状況を可能な限り、体系的に分析することが求められている。
ドイツ全体での羊のレバーの流通禁止は、データの状況から、現時点では、不可能だという。【ドイツ連邦環境省】
http://www.bmu.de/pressemitteilungen/aktuelle_pressemitteilungen/pm/44356.php
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