【ドイツ】2009.06.16 発表
ドイツで、新聞報道における自動車・交通問題の取り扱いを分析したところ、エネルギー効率の高い移動手段の取り扱いが非常に少ないことが明らかになった。
これは、ドイツ国内の発行部数の多い日刊紙10紙を対象にしたもので、ドイツ連邦環境省の委託により、ドイツエネルギーエージェンシーが実施している「私とマイカー」プロジェクトの一部となるもの。
乗用車モデルに関する記事のうち、燃費について触れたものは40%だけ。記事でよく取り上げられるテーマは、馬力や価格、デザインであった。自動車モデルに関する記事の30%は、市場占有率が10%にも満たないスポーツ車、高級車に関するものであった。
乗用車モデル以外の記事でも、燃費、CO2排出量、代替駆動、燃料節約のポテンシャルなど、エネルギーや地球温暖化に関連した記事は僅かで、全記事の17%だけだった。マイカーやオートバイに代わる交通手段である、カーシェアリングやバス、鉄道、自転車については5%弱であった。
なお、全国紙では「Suddeutsche Zeitung紙」が最も頻繁にCO2排出量と乗用車の代替に関する記事を掲載していた。「Frankfurter Rundschau紙」は、地球温暖化関連のテーマを最も多く報道し、燃費の低い車種についての報道は最も少なかった。
メディア分析は、2008年4月から2009年3月の期間、実施された。詳細な結果は、6月24日に開催されるドイツエネルギーエージェンシー年次会議で発表される。【ドイツ連邦環境省】
http://www.bmu.de/pressemitteilungen/aktuelle_pressemitteilungen/pm/44376.php
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