地球規模でみた場合、熱帯域を除き長期的・全地球的にオゾン層の減少傾向が続いている。特に顕著なのは南極上空のオゾン層の減少で、9月~10月頃にかけて南極上空のオゾン層が著しく減少する現象をオゾンホールと言い、1970年代の終わり頃から観測されるようになった。また、このオゾンホールは近年大規模化が進んでいる。 1985年に英国のファーマンらによって南極上空のオゾンホールについて報告されて以来、毎年9~11月頃に南極上空でオゾンホールが観測されており、特に1998年には、過去最大規模のオゾンホールが出現している。
オゾンホールの面積の経年変化
(オゾン層を守ろう 環境庁)
1979年10月、1999年10月の月平均オゾン全量の南半球分布
(注)m atm-cm : オゾン全量を表す単位。オゾン全量とは、大気の鉛直気柱に含まれるオゾン量をいい、300m atm-cmは、この気柱の中の全てのオゾンを0℃・1気圧に圧縮したとき、3mmの厚さに相当する。
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