私たちがふだん、当たり前のように使っている電気は、発電所でつくられています。しかし、人力で電気をつくることもできるのです。
身近な例としては、自転車のライトがそうですね。最近の自転車は発電機(ダイナモ)が隠されてしまい構造がわかりにくいものもありますが、前輪のタイヤに接触させて回転するタイプのものは、まさに発電機そのものです。ライトをつけるとペダルが重たくなりますが、これは電気を発生するための負荷がペダルにかかっているからです。
自転車のライトの場合、ダイナモは豆電球を点灯させるわけですが、この発電力を他に利用することはできないのでしょうか?
自転車をこいで家電製品を動かしてみよう! と試行錯誤をする例もいくつかあるようです。
家電製品の電力として使うためには、電気の専門的な知識が必要だったり、多大な労力が必要とされます。自転車を使った人力発電の効率を測定すると、人間の力のわずか1.5%しか電気に変換されていないという結果も出ています。
それでも、人力発電によって家電製品を動かすことができた瞬間の感動は著しく、ふだん意識することのない電気のありがたみを実感するデモンストレーションとしても大成功を収めている様子がうかがえます。
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