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【コラム】 PRTRでケミカル-ケア上級者(3)

毎年63万tの化学物質が環境中に排出

毎年63万tの化学物質が環境中に排出

PRTRデータによると、PRTR対象化学物質の排出量は、、、工場(事業所)から45万t、家庭から6万t、自動車等移動体から12万t。しめて63万t也。1人あたりに換算すると、年間5kg弱、1億2千万人が牛乳パック5本分を大気や水に放出していることになります。

1年間で日本中の家庭から排出されるPRTR対象化学物質は6万t以上ですが、家庭から排出される化学物質、どんなものが多いと思いますか?

平成15年度の排出量調査で最も多かったのは『p-ジクロロベンゼン』で年間2万t程度、排出されています。p-ジクロロベンゼンは、防虫剤、トイレの防臭剤などに含まれる物質です。このほか、洗濯用洗剤に含まれる『直鎖アルキルベンゼンスルホン酸及びその塩』(別名:LAS)や、台所用・洗濯用洗剤に含まれる『ポリ(オキシエチレン)=アルキルエーテル』の排出量が多いことがPRTRデータからわかります。

ちなみに、工場(事業所)からは、トルエン、キシレン、エチルベンゼンが排出量の上位3位を占めています。いずれも、塗料などの溶剤として使われるものです。

このほかにも、PRTRデータで化学物質にまつわる様々な情報がわかります。PRTRデータをふまえて、一歩先ゆくケミカル-ケア 上級生になりませんか?

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