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【ドイツ】2024.03.15 発表

ドイツ、2030年には目標値を達成が可能とする温室効果ガス将来予測値を公表

ドイツ連邦経済省(BMWK)は、ドイツ連邦環境庁(UBA)が作成した2023年の温室効果ガス排出量と将来予測を公表した。ここでは2030年までに1990年比でほぼ 64%の削減が見込まれ、2030年の気候保護目標である65%削減が達成可能な範囲にあることが示されている。政権樹立の際に存在した不足分は、このまま進めば2030年には完全に補うことができるという。
部門別の推移にはばらつきがあり、エネルギー部門、産業部門、農業部門、廃棄物管理部門などでは大幅な達成が見込まれている。運輸部門や建築部門は以前の予測と比較して改善しているものの、現時点の目標値を達成できておらず、さらなる対策がなければ2030年の目標を達成できない可能性があることを示している。
以前の予測と比較して排出量の削減が順調に進んでいる理由として、効率的な建築物に対する連邦政府資金プログラムや建築物エネルギー法(GEG)、トラック通行料の値上げなどの対策が運輸部門と建築部門の目標値の不足分の削減に貢献したこと、さらに再生可能エネルギー増加に向けた対策やエネルギー価格高騰によるエネルギー多消費産業における生産量の減少が挙げられている。2030 年までの予測では、産業が回復するものの排出量の減少は引き続き進むと想定されている。これは、気候保護協定など 気候中立的な生産への転換を促進するための措置が引き続き温室効果ガス排出量の削減に貢献することを根拠にしている。

【ドイツ連邦環境庁】

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