フランス政府は、交通手段の一つとしての徒歩を推進するため、歩きやすい公共空間を整備するプロジェクトのコンテストを実施する。
政府は、環境によく健康にも有益な徒歩移動を、公共政策によって推進すべき重要な移動手段と位置付けている。2023年5月には「自転車・徒歩プラン2023～2027年」を定め、徒歩での移動を推進するための具体策を初めて打ち出した。その一つとして、地方自治体の徒歩推進政策を後押しするプログラムを立ち上げ、4年間で400万ユーロの予算を割り当てた。
今回のコンテストはこのプログラムの一環として、優良な事例を全国規模で広め、地方自治体の政策に徒歩移動をより深く組み込むことを目的としている。審査により5件のプロジェクトが選出される見込みで、それぞれに10万ユーロの賞金が授与されるほか、環境省が管理する公的研究技術センター（CEREMA）がプロジェクトの実施を技術的に支援する。

【フランス環境省】