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【ドイツ】2010.03.19 発表

ドイツ 家庭用暖房など小型中型燃焼施設に関する規制を強化

 ドイツ連邦環境省は、小型中型燃焼施設に関する連邦イミッション規制法第1政令(1.BImSchV)の改正版が3月22日に施行されると発表した。改正政令では、粉塵に対する厳格な排出上限値が制定される。これらは、粉塵フィルターが付いていない暖房設備、暖炉など、家庭用に新たに設置される燃焼設備に対して適用される。一酸化炭素に対する厳しい排出上限値の設定は、近隣世帯への悪臭も削減する燃焼技術の改善につながる。
 また、既に設置されている設備についても排出上限値が設定される。これらの設備が、生産者証明書か、または現場での測定を通じて制限値の遵守が証明できる場合、無期限で稼動が認められることになる。それが不可能な場合、2014年から2024年の間に、改修プログラムに参加することになる。改修プログラムでは、排出の少ない設備への交換や追加装備が行われる。調理器、オーブン、浴室用ボイラー、1950年以前に設置された暖炉等については、改修プログラムの対象外となる。また、追加的な暖房としてではなく、住居や家の唯一の暖房設備として利用されている場合も対象外となる。
 さらに、設備所有者に対するアドバイスも提供し、設備とそこで利用する固形燃料の正しい取り扱いについての知識を提供する。また、木材の燃料の品質も、今後、定期的に審査する。改正令は、設備の定期的な監査が、これまで1年間隔だったが、2年、または3年間隔となり、設備所有者にとっては費用の負担が大幅に減少する。【ドイツ連邦環境省】

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