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海洋温度差発電は、太陽からの熱エネルギーにより温められた表層海水と海洋を循環する冷たい深層海水との温度差をタービン発電機により電力に変換する、再生可能エネルギーによる発電のひとつです。深海底の海水は低温で安定しているため、何らかの方法でこれをくみ出して、海面近くの暖かい海水とヒートポンプなどによる熱交換の仕組みを作れば、その温度差で発電することが可能となります。二酸化炭素排出量も他の発電方式に比べると極めて少なく、実証実験が進められていますが、生態系への影響など未知の影響への心配があります。
風力発電の課題は、騒音や景観、広さの問題から設置場所が限られることと、風の状況によっては稼働率があまり高くないことにあります。風力はエネルギー資源の量としてはさほど大きくなく、水力発電にもはるかに及びません。また、安定した風力を得ることがむずかしいこともあります。現在、陸地が限られた日本では、海に設備を作り発電する「洋上風力発電」の設置・運用が開始しています。
たとえ再利用が有利な素材であっても、ほかのゴミと一緒に捨てられると、その回収は極めて困難になります。廃棄後も、再利用可能な資源を容易に回収して、より少ない労力とエネルギー消費でリサイクルできるように、ゴミはできるだけ細かな種類別に分別して収集することが望ましいのです。
熱帯材は、主に東南アジア諸国や南太平洋諸島で算出され、家具や建築資材などの用途に使われています。ベニヤ・合板で作った家具や建築材料などの熱帯材の製品をムダに使わない、すぐには捨てないなどによって熱帯林の保護を進める必要があります。さらには持続可能な国内林業の見直し、国産材の利用を進めていくことで、必要以上の熱帯材の輸入を減らし、国土の環境保全を目指していくことも必要です。
バイオマス発電とは、バイオマス(植物や動物のような生物から得られる資源)を使って電気を作ることをいいます。トウモロコシやサトウキビといった作物や、動物油脂や魚油といった動物由来の資源など、非常に多くの種類のものが含まれますが、現時点でバイオマス発電に主に用いられているのは樹木類や廃棄物です。
一般に規模の小さなものが多いため、発電効率が低いという問題があります。石炭火力発電所では発電効率が45%程度であるのに対して、バイオマスを使った場合は30~34%、都市ごみの場合は約22%しかないと指摘されています。
わが国の国土で、たとえ今日直接的な影響が少ないといっても、長期的に考えれば、砂漠化が進むと植物が育たなくなり、生き物の生息地は奪われ行き場を失います。住む場所を失うと生きていくことも難しくなり、生物多様性の損失につながります。砂漠化の原因は、気候変動といった気候的要因だけでなく、農地や都市の過度な拡大といった人為的要因があります。許容範囲を超えた人間活動を行うことによって砂漠化は引き起こっています。
平均気温が2℃上昇すると、同じ種類の植物が分布できる気候帯(植物の生存に適した場所)が緯度の方向に(南北の方向に)200~300km移動し、垂直の方向で(即ち海抜で)約600m変化するといわれています。しかし、温暖化で生物の移動が起こったとしても、気候の変化に、種子植物の移動がついていけなくなるおそれがあります。また、分布域の北上によって先進諸国に移動しようとしても、すでに自然環境は都市化等の影響で撹乱や分断化が進んでいるのに加えて、移動できた場合には移動先の生態系の構成を大きく崩すことになる可能性もあります。
炭素循環とは、人間による化石燃料の燃焼とそれによる二酸化炭素の大気への排出を含めた、地球上の炭素の排出、吸収のメカニズムの循環系のことです。この炭素循環のメカニズムを解明することで、地球温暖化の予測の精度を高めることができるため、気候変化によるフィードバックなど、モデルの精緻化が進められています。温暖化の進行を的確に把握するためには、今後も継続的な観測と同時に、モデルの改良を続けていくことが必要です。
フィンランドは森林資源の豊富な国として知られており、国土面積に占める森林の割合(森林率)は約74%です。森林の多くを個人が所有し、保有者は林業組合に所有林の管理を委託するケースが多くなっています。1980年代からは森林作業の機械化が普及し、ハーベスタやフォワーダーなどの機械が広く導入され、森林作業の機械化を100%実現しています。また、森林データの収集、加工、公開などのデジタル化が進められているのも特徴です。所有権や樹種、森林伐採時期などのデータが一元化され、誰でもデータを閲覧できます。
日本は、南北3000キロメートルにおよぶ列島で、気候は温帯を中心とした亜熱帯から亜寒帯に位置し、年間の降水量も豊富で、植物の生育に適しています。平均気温の高い沖縄から平均気温の低い北海道まで、そして低地から標高3000メートルの山岳地帯まで地形も複雑で変化に富んだ国土にはそれぞれの風土・気候に適した多様な樹木が生育しています。小笠原や沖縄の島嶼では亜熱帯林が、九州から関東、北陸地方の平地、東北地方の太平洋沿岸部にかけては暖温帯林があり、北海道中・東部は亜寒帯となります。
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