欧州委員会は、EUの使い捨てプラスチック指令（2019年採択）に基づき、実施のガイドラインと漁具の監視・報告方法を定めた決定を発表した。指令により加盟国は2021年7月3日までに、一定の使い捨てプラスチック製品の販売禁止、または使用制限、ラベル表示による消費抑制、意識向上活動等を実施することになった。ガイドラインは各加盟国で指令を国内法化する際に誤りや加盟国間の差異が生じないよう指令の解釈や条件を説明するもので、これは域内の対象製品の市場が混乱なく機能するためにも重要である。また加盟国は、プラスチックを含む漁具の販売量と海から回収される廃棄漁具を監視し、そのデータを報告することも義務付けられた。今回の実施決定は、漁具の回収率向上と、拡大生産者責任を加えた回収漁具対策の向上を視野に、その監視・報告方法を具体的に示した。このデータを基に、海に面した加盟国は2024年12月までに廃棄漁具のリサイクルに向けた年間回収量の下限を設定することになっている。
【欧州委員会】