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【国連】2021.05.27 発表

国連環境計画、8兆1000億ドルの自然への投資が必要と報告

 国連環境計画(UNEP)は、地球が直面する気候変動、生物多様性消失、土地劣化という危機に対応するためには、2050年までに総額8兆1000億ドルの自然に対する投資が必要とする報告書を公表した。気候変動など地球環境の諸課題への対策には「自然に基づく解決策(NbS)」が不可欠であり、NbSへの投資を2030年までに現在の3倍に、2050年までに4倍にする必要があるという。現在、NbSへの年間投資額は世界のGDPのわずか0.10%にあたる1330億ドルで、その大部分が公的資金である。民間部門によるNbSへの投資は2018年に180億ドルにとどまっている。報告書は各国政府、金融機関、産業界に対し、現状では不十分なNbSへの資金投入の拡大を求めている。2021年は気候、生物多様性、食料システムなど環境関連の大規模な国際会議が開催されるほか「国連生態系回復の10年(2021~2030年)」の開始年でもあり、自然への投資の機運を高める好機となることが期待されている。
【国連環境計画】

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