COP25

[ コップ25 ]

解説

正式な名称は、国連気候変動枠組条約第25回締約国会議。2019年12月2日から15日まで、スペインのマドリードで開催された。併せて京都議定書第15回締約国会議(CMP15)及び第2回パリ協定締約国会合(CMA2)も行われた。

今会合では、COP24で合意に至らなかった市場メカニズムに関する実施指針の交渉が焦点のひとつとなったが、各国の利害が一致せず、次回のCOP26での採択に向け、引き続き協議することとされた。また、COP19で国連気候変動枠組み条約の下に設置された「気候変動に伴う悪影響に伴う損失と損害に関するワルシャワ国際メカニズム(リスク管理に関する知見の共有を促進するもの)」のレビューが行われ、この活動を支援するためのサンティアゴネットワークが設置されることとされた。その他、条約下の長期目標の次期提起レビューの検討の範囲などについて合意がなされた。

なお、本会議ではCOP24に引き続き、スウェーデンの16歳の少女、グレタ・トゥンベリさんが招かれ、気候変動問題の強化を訴えるスピーチを行なった一方で、本会合の1か月前に、アメリカのトランプ大統領が、パリ協定からのアメリカの正式離脱を表明したことが世界的に大きく報じられた。(2020年2月作成)

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