ALPS処理水
[ アルプスショリスイ ]
トリチウム以外の核種について、環境放出の際の規制基準を満たす水のこと(*)。
経済産業省(資源エネルギー庁)では、ALPS処理水の処分の際には、2次処理や希釈によって、トリチウムを含む放射性物質に関する規制基準を大幅に下回ることを確認し、安全性を確保することとしている。
なお、廃炉・汚染水・処理水対策関係閣僚等会議(2021.4.13)において、2年後の2023年を目途に、ALPS処理水を海洋放出する方針が決定された。
一方、ALPS処理水にはトリチウムが残っており、経済産業省は、「トリチウムは水素の仲間であって、水道水や食べ物、私たちの体の中に普段から存在していることから、規制基準を満たして処分すれば、環境や人体への影響は考えられない」としているが、地元漁協など風評被害を懸念する声も残る。(2022年6月作成)
(*)東京電力ホールディングス株式会社福島第一原子力発電所における多核種除去設備等処理水の処分に関する基本方針(令和3年4月 13 日、廃炉・汚染水・処理水対策関係閣僚等会議)による定義