魚道
[ ギョドウ ]
河川に堰などの人工物が横断する形で建造されると、魚やその他の水生生物の通過が困難になり、水産資源や生態系への影響が懸念される。このため、魚やその他の水生生物の遡上や降河など自由な回遊を助けるために設ける構造物(魚道)が必要となる。
従来は、水産資源から見て重要な魚種のみを対象としていたが、近年は、多様な生態系の保全という観点から底生魚やカニなどの甲殻類など水生生物全般を対象として検討される。魚道にはその形状や機能によりプールタイプ、ストリームタイプ等があるが、より生態系に配慮した多自然型(近自然型)魚道がヨーロッパを中心に施工されている。